紀州南高梅を使用し、伝統的な製法で作られた本格派の梅干しです。

南高梅は無化学肥料で栽培され、収穫後は自然塩「シママース」（にがりを含む）と女松の新芽で丁寧に漬け込まれます。その後、三日三晩の土用干しを経て、赤じそとともに熟成され、酸味と塩味のバランスが整った、まろやかな風味が生まれます。＊青梅と一緒に漬け込む松葉新芽は、健康維持にも役立つとされています。

新物は漬けたばかりの瑞々しい酸味が特徴で、フレッシュな風味が楽しめます。

梅干しは、古来より日本人の健康を支えてきた伝統食品です。その強い酸味は、食欲を増進させ、疲れた体をリフレッシュさせるとされてきました。さらに、塩分とクエン酸の相乗効果で、毎日の食生活を整え、スッキリとした朝を迎える手助けになります。紀州南高梅をじっくり熟成させたこの梅干しは、塩味と旨味のバランスが絶妙で、ご飯やおにぎりに添えて食べると、口の中いっぱいに爽やかな風味が広がります。

また、梅干しに含まれるクエン酸やポリフェノールは、昔から健やかな毎日を支える食品として親しまれてきました。食卓に梅干しを取り入れることで、日々の食事をより充実させ、自然の恵みを実感できます。塩分濃度約17％のしっかりとした味わいは、お茶漬けや和え物にもぴったり。日本の食文化に根付いたこの梅干しを、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。

◆3年以上熟成した梅干しについて

熟成3年以上の梅干しは「古梅（こばい）」とも呼ばれ、昔から滋養食として珍重されてきました。新物はフレッシュな酸味が魅力ですが、年を経るごとに塩と梅の成分がじっくりなじみ、酸味が角から丸みに変わり、旨味が濃厚になります。

学術的には、梅干しに含まれるクエン酸や有機酸は長期熟成の過程で安定化し、酸味の刺激は穏やかになりながらも持続的な疲労回復作用に寄与すると報告されています。さらに熟成によりポリフェノールや梅リグナン類（抗酸化作用を持つフェノール性成分）が増加することが確認されており、これは活性酸素の除去や血流改善の一助になると考えられています。

また、梅干しを長期保存すると「ムメフラール」と呼ばれる特有成分が増えることが知られています。ムメフラールは加熱や熟成によって生成される成分で、血流改善や抗血小板作用に関する研究が行われており、生活習慣のサポートにも期待されています。

つまり、新物の瑞々しい酸味と対照的に、3年ものは酸味・塩味・旨味が溶け合った奥深い味わいと、熟成で高まる健康成分の両方を楽しめる特別な存在。まさに「時間がつくる薬効食品」といえるでしょう。

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