オーサワ 伊勢あさくさ海苔 2切10枚|桑名産アサクサノリ・酸処理なし・初摘み
いま生産される黒のりの99%以上はスサビノリ。アサクサノリは、野生での絶滅が危惧されるほど少なくなりました
昭和30年代頃まで、アサクサノリは全国で黒のり養殖の主要な品種でした。その後、より生長性や耐病性に優れるスサビノリが広く養殖されるようになり、現在、全国で生産される黒のりの99%以上はスサビノリとなっています。
アサクサノリは養殖の世界だけで少なくなったのではありません。環境省が2025年に公表した第5次レッドリストでは絶滅危惧��B類(EN)に評価されています。これは、近い将来に野生で絶滅する危険性が高いとされる区分です。環境省のレッドデータブックでは、近年確認されている野生の生育地は本州・四国・九州で約50か所とされています。
オーサワの伊勢あさくさ海苔は、その希少な品種を野生から採取して販売するものではなく、三重県で養殖されたアサクサノリを使用した焼のりです。三重県の河口に自生していたアサクサノリを培養し、生産者が養殖に取り組み、2014年に復活。桑名の海で育てた初摘み海苔を、遠赤外線でじっくり焼き上げています。
数字で見る、アサクサノリの希少性
環境省第5次レッドリストで、アサクサノリは絶滅危惧��B類に評価されています。
昭和30年代頃まで主要品種だったアサクサノリに代わり、現在の黒のり養殖ではスサビノリが99%以上を占めています。
環境省によると、近年確認されているアサクサノリの野生生育地は、本州・四国・九州で約50か所です。
三重県もアサクサノリを「養殖が難しく、全国的にも希少価値が高い」としています。単純に生産量を増やせる品種ではありません。
「伊勢あさくさ海苔」は、アサクサノリを育てただけでは名乗れません
伊勢あさくさ海苔には、品種、生産地、摘採時期、DNA検査、食味まで含めた明確な基準があります。公式に定められた次の5条件をすべて満たしたものだけが「伊勢あさくさ海苔」として認定されます。
- 三重県内で採取し、国の研究機関によるDNA検査でアサクサノリ種と認定された株を使用すること
- 関係機関のもとで管理・培養された単一品種の糸状体を使い、三重県内で生産されたものであること
- 初摘みの製品であること
- 収穫後のDNA検査でもアサクサノリの形質が認定されること
- 等級検査時の食味検査で、旨味・甘み・食感に優れていると判断されること
見た目だけでは判別の難しいアサクサノリをDNAで確認し、さらに初摘みと食味まで選別する。希少な品種を使っているというだけでなく、何を「伊勢あさくさ海苔」として出荷するかまで基準が決められています。
昭和30年代頃までは、アサクサノリが黒のりの中心でした
現在の焼のりからは想像しにくいですが、昭和30年代頃まで全国で主に養殖されていたのはアサクサノリでした。その後、生長性や耐病性などに優れ、養殖しやすいスサビノリが普及し、黒のり養殖の主役は大きく入れ替わりました。
環境省も、1960年頃まではアサクサノリが主要な養殖対象種のひとつだったこと、人工採苗技術の普及とともにスサビノリや生産性の高い養殖品種へ交代し、アサクサノリは養殖にほとんど利用されなくなったことを記録しています。現在の希少性は、単なる宣伝上の表現ではありません。
三重県に残ったアサクサノリを、桑名の海へ
オーサワジャパンによると、この海苔は三重県の河口に自生していたアサクサノリを培養し、生産者の取り組みによって2014年に復活したものです。
育つのは、木曽川・揖斐川・長良川の木曽三川が伊勢湾へ注ぎ込む三重県桑名の汽水域。三本の大きな川から流れ込む水と海水が混じり合う場所で、昔ながらの養殖方法を使い、酸処理をせずに育てています。
さらに「初摘み」だけを選ぶ
伊勢あさくさ海苔の認定条件には、初摘みであることが明記されています。アサクサノリを養殖したものをすべて商品化するのではなく、その漁期の初摘みを選び、収穫後のDNA検査と食味検査を通過したものが伊勢あさくさ海苔になります。
公式の食味基準では、旨味・甘み・食感が評価対象です。希少な品種という背景だけではなく、実際に食べたときの品質まで確認したうえで出荷されています。
甘み、歯切れ、そして口どけ
伊勢あさくさ海苔公式では、アサクサノリ特有の甘み、パリッとした歯切れの良さ、口の中で溶けて広がる磯の香りを特徴として挙げています。オーサワジャパンも「甘みがあり、口どけよく上品な味わい」としています。
本品は味付け海苔ではありません。原材料は三重県産の乾海苔だけ。初摘みの海苔を遠赤外線でじっくり焼き上げているため、調味料の味ではなく、アサクサノリそのものの甘みと香りを味わえます。
復活への取り組みは、全国でも評価されています
三重県の資料によると、伊勢あさくさ海苔は2017年1月、全国海苔共販で100枚17,000円の最高値を記録しています。
また、伊勢あさくさ海苔保存会による「三重のアサクサノリ養殖復活に向けた取組」は、第23回全国青年・女性漁業者交流大会の漁業経営改善部門で第1位となり、農林水産大臣賞を受賞しています。三重県は、養殖が難しく全国的にも希少価値の高いアサクサノリを復活させ、生産体制の確立に取り組んだことを受賞内容として紹介しています。
そのまま食べて、海苔そのものを味わう
オーサワジャパンも、甘みが強くやわらかな焼のりのため、そのまま食べることをすすめています。最初の一切れは醤油やごはんを合わせず、そのまま食べると、甘み、歯切れ、口どけを確かめやすくなります。
- そのまま:アサクサノリの甘みと磯の香りを直接味わえます。
- 塩むすびに:米、塩、海苔だけの組み合わせなら、海苔の風味を邪魔しません。
- 炊きたてごはんに:温かいごはんを包み、やわらかな口どけを楽しめます。
- 手巻き寿司に:具材をシンプルにすると、焼のりの香りと甘みがよく分かります。
毎年、伊勢神宮へ奉納
生産者は「正直なものづくり」「今後のものづくりにかける思い」を誓い、毎年伊勢神宮へこの海苔を奉納しています。希少なアサクサノリを再び養殖し、商品として生産を続けていく取り組みの中でつくられています。
原材料名
乾海苔(三重県)
栄養成分表示
15g(板のり5枚)当たり
| エネルギー | 45kcal |
|---|---|
| たんぱく質 | 6.2g |
| 脂質 | 0.6g |
| 炭水化物 | 6.6g |
| 食塩相当量 | 0.2g |
アレルゲン
無
商品情報
| 商品名 | オーサワの伊勢あさくさ海苔 |
|---|---|
| JANコード | 4932828043173 |
| 販売者 | オーサワジャパン株式会社 |
| 内容量 | 2切10枚(板のり5枚) |
| 開封前賞味期間 | 常温で1年 |
| 販売形態 | 数量限定品・特別販売品 |
開封後は、海苔が湿気らないようにチャックを閉じ、乾燥した涼しい場所に保管して、なるべくお早めにお召し上がりください。在庫状況によっては、ご注文時に完売している場合があります。
店長メモ
売場でこの海苔を説明するとき、最初にお伝えしたいのは「現在、全国で生産される黒のりの99%以上はスサビノリ」ということです。アサクサノリは昔の珍しい名前というだけではなく、現在は環境省の絶滅危惧��B類に評価され、野生の生育地も約50か所しか確認されていません。
さらに伊勢あさくさ海苔は、アサクサノリなら何でもよいわけではありません。三重県由来の株をDNAで確認し、三重県内で養殖し、初摘みを選び、収穫後にもDNA検査を行い、最後に旨味・甘み・食感まで検査する。この基準を知ると、板のり5枚という内容にも理由が見えてきます。
食べるときは、最初の一切れだけ何も付けずに。甘みがあり、パリッと切れたあとに口の中でほどけていく。この海苔は、その食感まで含めてアサクサノリを味わってほしいです。
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