白豆杉（はくとうすぎ）とは

世紀を超える、太古の生命力
身近に持てば厄除けになる、匂いを嗅げば長生きすると伝えられたイチイを、かの聖徳太子は笏（シャク）に用いたと言われています。日本では7世紀、隋の王室からの贈り物として皇室に伝わったのが最初とされていますが、この樹木の歴史は地球最古に遡ります。

世界最古の樹木

白豆杉は、新生代第４紀氷河期より厳しい大自然の風雪に耐えて生き抜いた、現存する56種の植物の1つで、地球最古で最も貴重な仙樹です。2億年前の中生代（恐竜繁栄期）より太古のままの姿で生き延び、最も生命力が強いすなわち「気が強い樹木」と言われています。

平均樹齢は3,000年

白豆杉は、世界で最も磁場の良い所として有名な秘境地・中国南方の雲南省など限られた地域で自生しています。高山植物としては異例ともいえる平均樹齢3,000年の、極めて生命力が強い植物です。

紀元前の昔より王室専用の仙樹

中国では2,200年以上前の秦の始皇帝の時代から、歴代王朝の間で大変貴重な王室専用の仙樹として大切にされてきました。万里の長城を作った始皇帝は不老不死を夢見て、徐福らに世界中を旅させ、見つけ出したものの一つが白豆杉だったと言われています。これが「仙人になれる仙樹」と呼ばれる由縁です。

門外不出から21世紀の仙樹へ

中国王室だけでなく、日本の皇室でも長い間重宝された仙樹ですが、現代まで世に出ることはありませんでした。理由は中国政府がこの貴重な白豆杉を保護するため、法律で伐採・売買を禁止していたからです。近年になり、限定的な流通がようやく認められるようになりました。

新学説により商品化

2022年10月まで「白豆杉」は「雲南紅豆杉」と同一視されてきましたが、近年の植物学研究により異なる植物であるという学説が主流に。これを受け、日本で唯一の輸入製造元である紅豆杉社が初めて白豆杉心材を主原料とした「白豆杉エキス粒」を商品化しました。

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